昭和大学藤が丘病院循環器内科沿革
昭和大学藤が丘病院循環器内科は、昭和51年3月に初代の故・春見建一教授によって創設されました。春見教授時代は、不整脈に関する国際的な基礎的・臨床的研究を中心に虚血性心疾患、高血圧、心筋症、心不全等、非常に幅広い循環器領域で活動して参りました。平成元年からは2代目の真島三郎教授をお迎えして、同様に心電図学を中心とする基礎的な研究を引き継がれ、一層の発展を遂げてきましたが、3代目として平成9年からは昭和大学病院より嶽山陽一教授が着任され、これまでの基礎的研究を中心としてきた当教室は、虚血性心疾患に対するカテーテル治療に重点を置いた臨床研究に衣替え致しました。また不整脈に関しても、これまでの基礎的な知見をベースに臨床応用して電気的焼灼術やペースメーカーによる心不全治療にまで発展させております。
平成19年9月からは、昭和大学病院より鈴木洋が医長として着任し、平成24年9月からは第4代教授として、冠動脈疾患に加えて、再生医療の実現も視野に入れ末梢動脈疾患に対するインターベンション治療も積極的に行ってきております。臨床研究では、急性冠症候群、冠攣縮、血管内皮機能、末梢血管の再生医療を中心に、また、基礎研究では、骨髄や骨格筋の間葉系幹細胞、エリスロポエチンを中心とした再生医学を中心に研究を行っています。
今後も、実臨床、教育はもとより、臨床研究、基礎研究ともに第一線の活動を行い循環器病学の発展に寄与できるよう努力をしていきます。
平成27年11月1日
昭和大学藤が丘病院循環器内科
教授 鈴木 洋