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臨床研究論文 米国心臓病学会誌のParmley Prizeにて最優秀論文賞を受賞

若林公平 臨床研究論文 米国心臓病学会誌のParmley Prizeにて最優秀論文賞を受賞

今回、昭和大学藤が丘病院内科循環器の若林公平の臨床研究論文が米国心臓病学会誌 (Journal of the American College of Cardiology: JACC) に掲載され、Parmley Prize (Young Author Achievement Award) という最優秀論文賞を受賞しました。
このParmley Prizeは米国心臓病学会誌に掲載された論文の中から年に2題のみ、米国心臓病学会の審査により選抜される栄誉ある賞であります。
ハーバード大学やスタンフォード大学など米国内の有名施設だけでなく、世界中の施設のなかから選ばれ日本人として初めての受賞です。

心筋梗塞患者の予後(治療後の経過)に対する冠攣縮の重要性に関する研究

急性心筋梗塞は、心臓の栄養血管である冠動脈に血の固まりである血栓が詰まっておきますが、冠動脈の痙攣発作である冠攣縮も急性心筋梗塞の発症に深くかかわっているといわれています。
冠攣縮性狭心症(血管が攣縮するタイプの狭心症)の予後に関する報告は多くありますが、冠攣縮を有する急性心筋梗塞の予後に関する報告はこれまでありません。
そこで我々は、潜在する冠攣縮の急性心筋梗塞患者さんの予後への影響を調査しました。
冠攣縮が潜在する群としない群の2群に分け臨床経過を比較したところ、心血管イベント(死亡、心筋梗塞、再灌流療法)の発生は冠攣縮が潜在する群で有意に多く、予後不良でした。
多変量解析では冠攣縮は従来の冠危険因子から独立した最も強い予後不良因子であることが示されました。
今回、我々は冠攣縮が急性心筋梗塞患者の予後不良因子であることを世界で初めて証明しました。
冠攣縮に対する治療が急性心筋梗塞患者の予後を改善する可能性があり、新たな治療ターゲットとして重要と考えられます。
大学病院は、専門医療の他にも今後の医学医療に役立つ研究や学生教育といった重要な役割を担っているわけですが、我々は今後も心臓病や血管病の患者さんによりよい治療を提供できるように、現場の医療のみならず研究も頑張っていきますのでよろしくお願い致します。

(文責 内科循環器 鈴木 洋)

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