不整脈検査、治療

両室ペーシングおよび除細動機能付き両室ペーシング

両室ペーシングとは

いろんな原因で心臓の機能が低下し、心臓が全身に十分な血液を送り出せなくなった状態を心不全と言います。
症状としては動いた時の異常な息切れ、呼吸困難、肺に水がたまる、全身のむくみ、などです。
心不全の原因として 心臓の収縮に“同期不全”がある場合、両室ペーシングという治療が有効です。
“同期不全”とは“左心室の動きに統一性がなく有効な収縮ができない状態”で、これに対して左心室の中隔と側壁を同時にペースメーカーで収縮させると、同期不全が改善し心不全が改善することが知られています。
対象となる患者さんは、同期不全があり、心不全に対して十分な薬を服用していても、心不全が改善しない方です。
またこのような方々は危険な不整脈を起こす場合があり、植え込み型除細動機能が必要となる場合があります。

手術の内容

術は鎖骨下部の局所麻酔で行い、手術中も会話ができます。
手術時間は手術内容により異なりますが、通常3-4時間程度ですが、さらにかかる場合もあります。
両室ペーシングではペースメーカーリードをまず右心室内に留置し、次に右心房の冠状静脈銅から冠状静脈の末梢の静脈に留置します。
手術はまず直径1-2mmのペースメーカーリードまたは直径2-3mmの徐細動用のコイルを鎖骨下の太い静脈かその枝から血管内に入れ、右心室の適切な位置に固定します。
左心室用のリードは直径1-2mmで右心房から冠状静脈洞の末梢の静脈に留置します。

これらのリードまたはコイルは固定がずれないように大胸筋に固定されます。
次にペースメーカー本体または除細動器本体を鎖骨下の皮下に直径5cm程度のポケットを作り埋め込みます。
皮膚の弱い方は大胸筋肉の内側に本体を入れる場合があります。
除細動器を用いた場合は、手術の最後に実際に悪性心室不整脈を誘発し、除細動器が正常に作動するか確認して手術は終了します。
この確認の作業は静脈麻酔により眠っている間に行います。
安全に手術を行うために、血管撮影やカテーテルの留置を行うことがあります。

治療の方法

手術当日はベッド上安静が必要です。 翌日、医師が傷口を確認して、問題がないことを確認して歩行が可能です。